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女性は記憶するとき、特定の事実と感情をともに記憶します。傷の感情が記憶されていると特定の事実を思い起こすと同時に傷の感情がはたらき、痛みや悲しみや息苦しさを感じるようになります。
そうであるなら傷治療というのは果たしてどんなものなのでしょうか? 記憶している傷の感情を治癒して、事実は記憶しても傷としてはたらかないように感情を空けるのです。
傷治療されれば、特定の事実が思い浮かんだとき、その瞬間わずかなストレスは発生しても以前のような痛みや悲しみや息苦しさを感じることはなくなります。つまり事実が記憶されても痛みの伴わない記憶となるようにするのがすなわち傷治療です。
傷治療と傷解離は似ているように見えますが、まったく異なるはたらきであるこを正確に知らなければなりません。傷解離が発生するようになると、記憶の事実と感情に解離、すなわち喪失するかのような錯覚が起こるようになります。
それで特定の事実も思い浮かばなくなり、記憶を思い浮かばせなければならない状況がくると、また傷を覆ってしまおうとするヒステリー症状が伴い始めます。傷解離の期間が長くなればなるほどヒステリー症状はいっそう強度が増してしまいます。傷の記憶を思い起こしてはいけないため傷解離にいる人たちの特徴は一時も家のなかでじっとしていることができず、絶えず気分転換を追求するようになります。
男性は女性と違って感情がなく、気分だけを追求します。それゆえ男性はストレスを受けると、傷解離にいる女性のようにストレスの状況を逃れようとします。葛藤が生じたとき、相手が嫌いというわけではなく、男性の無意識がストレス状況を逃れようとしながら回避、暴言などの状況が現われるようになるのです。
妻が怒りを表わすときはヒステリー状況と似ていて意識ではない無意識がはたらきます。そのため男性である夫は理性的にストレスの状況を抜け出ることができなくなり、家を出るとか、居直ってしまうようになります。
自分の過ちを認識しているのとは別に、その瞬間ストレスの状況から逃れようとして無意識がはたらくようになるのです。
女性の傷のはたらきと男性のストレスのはたらきを正確に知り、まず女性である「自分(私)」
の傷治療をしなければなりません。まず自分を治療しておかなければ男性の無意識は継続的に逃れようとするためです。
男性は感情がないということを知り、男性の気分のはたらきを正確に知るのが先決にならなければなりません。
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