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私たちが努力をするとき何よりも重要なのは意志です。意志というのは自分が「しなければ」と思うことを意味します。それで意志が強いというのは何かをしようとする思いが強いという意味になります。
青少年も成人も意志を持てるように支えてあげるのであれば、努力していくことができる力をもつようになります。意志をつくるためにはまず想像の考えをしなければなりません。そのあとに私が何かしようという意志が生じ、努力をすることができる力がつくられます。
たとえば職場がなければ、「職場を持たなければ」と思うのが、すなわち意志であり、努力することができるようになる原動力になるのです。意志は老若男女の誰でも皆もつことができます。5歳ぐらいから幼稚園に入って何かを習い、何かをしようとする思い、すなわち意志をもち始めます。
人間は誰でも人生を生きていくうえで、自分が生きているのを感じるようになり、考えるようになっています。成人したのに、したいことも何をしなければならないのかもわからない人たちは意志がないからです。それでは意志をつくり没入すれば誰でも皆努力することができるようになります。しかし何かをするんだという思い自体が湧いてこないため、意志がつくられないのです。
意志というのは誰でも考えればつくり出すことができます。思いというのは意識をはたらかせることなので男性も女性もストレスが発生するようになります。
まず男性はストレスが発生すると、除去しようとします。そのあとストレスから逃れると面白い何かを求めます。それで思いを無いものとして面白さを求めることが繰り返されるようになります。ストレスをヒ-リングすることができるシステムを正確に知っていないためいろんな考えをしたとしても、しばらくあとではその考えとは関係のない、ただ面白いことに陥るようになるのです。少し考えてはやめてしまい、少し考えてはやめてしまって考えを発展させられないのです。つまり意志が持てないのです。意志が持続せず、瞬間的な意志で終わり、また瞬間的な意志で終わり、誰でも皆初めはそのようにそれなりの努力をしていきます。
しかし正確なストレスのヒ-リングシステムをつくられないとすると、自分も知らないうちに次第に考えないようになり、ただ面白いことにばかり陥るようになります。何も持てないまま、人生を生きていくのです。そしてそうであればあるほど、さらに何も考えないようになってしまいます。今までしばらく考えばかりしただけで、努力も成したこともないためです。
各自の人生は誰かが何かをしなさいしなさい、といってなされるものではありません。自らが考えをとおして意志をもち、努力をするのであれば、自分の正確なストレスのヒ-リングシステムをもっていなければなりません。それでは考えをし、ストレスを健康に解消し、そうするともと深い考えをもつことができるようになります。私たちはこのような過程をとおして目標をつくります。目標ができたとき初めて強力な意志がつくられます。
つまり意志をつくれないというのは、正確なストレスのヒ-リングシステムがないためです。
女性はストレスが発生すると、きちんと傷を溜めておくようになります。ですから考えながらストレスが発生するとき、過去の傷を引っ張り出し始めます。これは子供たちも大人たちも同じです。
たとえば、「ああ、私が一度やってみなきゃ、・・」とおもうと、すぐに「私はだめだわ、私はだめ」と言って過去の傷を結合させるようになります。そのように感情的に辛くなってしまい、忘れようとします。そして辛い思いをやめて日常生活の安楽のなかに入っていきます。そうしていてまた考えるようになり、ストレスが発生すると傷を引っ張ってきてまた考えをやめ、目標が生じないまま繰り返すようになります。
女性にはこの傷に関連する部分を治療するための技法が必要になります。そうなると、ストレスが発生したときもっと強力な意志がつくられるようになります。女性にとって治療が非常に重要な理由が強力な意志をもって目標をつくるようにするためです。そのように目標がつくられればその目標を成すための実行計画を立て始めます。
例えば心理相談士になるのであれば、資格を取るために勉強するなど実行計画を立てて実践していくようになります。つまり実行計画を立てるまでは意志をもって実践をしながら努力をするようになるのです。
万が一実行計画自体が歪んでいるとしたらどうなるでしょうか? そうすると、その歪んだ実行計画を実践する努力は何の努力になるのでしょうか? 私たちが正確に知らなければならないのは、自分が立てた実行計画が正しいのかどうかをさきにチェックする必要性があるということです。誰かに助言を得て、インターネットの情報を見て分析してみたりもします。インターネットに正しい情報がたくさん載っていますが、そこには情報だけがあるだけで実行計画にたいする正しい方法は出ていません。
たとえば、100の情報があるのであれば、この情報を一つにまとめて分析することのできる能力がなければ、その情報は自分には合わない情報であるだけの話です。その情報をどうやって一つにまとめて自分のものにつくりあげるかが重要なのに、人びとはただ情報だけを継続的に求め、追いかけるために自分のもの、自分の人生としてつくりあげられないのです。
自分の人生をつくっていくためにはどうしなければならないのでしょうか? 一つ一つの情報を自分の実行計画としてつくることができなければなりません。自分の実行計画としてつくることができないままただ他人がつくった情報ばかりにしたがって努力してみると、自分の人生がつくられないのです。たとえば資格を取ってみるとできることがなくて、また資格を取り、また資格を取るのを継続して繰り返すのです。意志をもって努力するのはいいのですが、正確な実行計画をもって努力しなければなりません。
私たちは無数の情報に惑わされるよりはその情報を根拠にして自分の実行計画が合っているのか間違っているのかということから判断しなければなりません。正確な実行計画を立てて自分が没入していく努力をしなければなりません。無駄な努力が繰り返されると意志をもって始めたわけですが、中間で放棄する場合が頻繁になるのです。
そこで私たちは意志を持ったとき情報に惑わされることなく、自分に合った実行計画を立てる段階から始めなければなりません。多くの情報をもってその分野に行ってみたことがある多くの専門家に聞いてみて、聞いてみて自分の人生の実行計画を立てていくのがすなわち無駄にならない努力になるのです。自分の人生は自分のものです。他人は自分の人生を生きてくれないのだから意志をもって努力をするときに軽々しく考えてはいけないのです。
他人に意志をつくってあげることはできません。誰かに意志をつくってあげたいときは、男性はストレスのヒ-リング法を、女性には傷治療法をつくってあげるのであれば、自らが意志をもつようになります。人間は自己の幸福を追求するようにつくられているためです。意志が持てないといい、せき立てればせき立てるほど男性はストレスから逃れるために継続的に面白いことにばかり没入しようとするし、女性は治療されていない傷のためにだんだん意欲がなくなり始めます。自らが意志をもって目標を立てなければならないのであって、周りからただ実践ばかりしろと言っていると、その人に無駄な努力をして失敗するようにしてしまうだけなのです。
本人が立てた目標と実行計画ではないため失敗が繰り返され、挫折するような計画にならざるを得ませんでした。そのように挫折を何回か繰り返すと、その人はもうこれ以上は努力ということ自体をしようとしなくなります。
人間はだれでも皆心が安定すると、意志をもつようにつくられています。それでその意志を基にして目標を立て、実行計画を立てて努力しながら一つずつ成していきはじめるのです。そのように一つずつ成しはじめると、そのときからは目標に向かう力に弾みがつくようになります。ヒ-リング法をもって目標を設定してみたためその次からは無理なく努力していけるようになります。
このように意志と目標をもって努力をしてみた経験があるためどんな状況がきたとしてももう一度目標を立てることのできる能力をもつようになります。このことを私たちは自我といいます。
青少年たちにも自ら正しく実行計画を立てることができる環境をつくってあげるのが最も重要です。ところで大人たちは自らつくることのできる時間を待ってあげることもしないで干渉を始めてしまいます。そうすればするほど経験ができないがゆえに成人になって年を取っても意志をもつことができなくなります。意志を持つのには年は全く重要ではないのです。
多くの大人たちが、「私が10歳だけでも若ければ」という言葉をよく口にします。ところで私たちの人生は現在、今からが重要なのです。今まで自らつくりあげることもできず、経験してみれなかったこともまた自分の大切な人生経験なのです。自分に正確な実行計画ではないまま走るだけ走ってきた人たちはいつかデッドロックにかかってしまいます。もうそれ以上無駄な努力をすることもできず、後ろに下がることもできない瞬間が来てしまいます。
ところで少し遅れたとしても一度も経験してみれなかった人たちは今からでも自分に正しく正確な実行計画を立てて努力していくのであれば、何もできなかった過去から抜け出た経験があるためにどんなことになってもそれを克服することができる力が湧いてきます。
人びとはいつも自分の基準で考えます。「私が少しだけ若かったなら、私が少しだけ別の人生を生きていたとしたら」、私たち大人だけがそのように思うわけではなく、例えば高校生が、「自分は中学生のときからそうだった」といって成人になるまえに心理的に崩れて挫折する理由も同じです。
なぜ子供たちまでこのように挫折するようなことが起こるのでしょうか? それはすなわち意志と努力についての正確な概念を知らないからです。誰かの過ちではなく、ただ正確に知らなかっただけの話なのです。今まで大変な苦痛のなかで生きてきたとしても各自が自分の人生の経験をつくりながらしっかり生きてきたのです。今正確に知ったこの瞬間からつくっていくのです。
それでは今まで生きてきた自分の人生の経験はこれから自分が生きていくのにどのような役割をするのでしょうか? これから同じ問題が発生したとき治療をして処理しながら賢明に生きていける礎になるのです。
各自の経験はお金を出しても味わえないものです。痛い経験であれ、悲しい経験であれ、知らなかった経験であれ、その経験はみな大切な自分の財産です。そうであるならその大切な経験をもってこれからどのように生きていかなければならないでしょうか? 男性はストレスのヒ-リング法を、女性は傷治療法をつくるようになったとき初めて意志というものが生じ始めるのです。そのとき自分の人生の目標をつくり、正確な実行計画を立てて努力し始めれば、そのときから幸福をつくり出すことは難しくはないのです。多くの人は、遅れたと考えるでしょう。しかし昔から伝えられてるように、「遅れたと思うときが、最も早いとき」なのです。年とはまったく関係なく遅れたと思うとき始めなければなりません。
青少年たちもまた同じように今現在苦しく辛くても、よりよい自分の未来のために、自分の幸福のために生きていけるように環境をつくってあげなければなりません。私たちは挫折し、止ってしまってはいけません。意志と努力が止った瞬間に自分の人生もいっしょに止ってしまうのだからです。それゆえ老若男女、誰にも意志と努力は非常に重要なのです。
ここで知っておくべきことは、意志がなければ努力もできないということです。
意志をつくるためにはまず考えをしなければなりませんが、その考えがストレスと傷をつくってしまうため男性はストレスのヒ-リング法と女性は傷治療法が意志をもつにあたって非常に重要な出発点になるということをしっかり知らなければなりません。
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