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人間の体と心がともに連結しているというのは誰もが知っている。しかし身体である体は頭脳、五つの感覚器官、皮膚、身体臓器、血液、ならびにホルモン、その他DNAにより構成されている細胞などによってつくられており、自覚することができるため検証することが可能である。身体は人間が生存するのに必ず必要だ。
その反面心は体のどこにあるのかについては自覚できないため脳にあるだろうという予想を立てて研究が行なわれている。この研究分野を「脳科学」という。心は"感情や考え、思い、記憶などが貯蔵されたり、発生するところ"として存在し、喜怒哀楽の感情とこの感情のはたらきである心理によって心に自覚されるのである。したがって心そのものは自覚されることはないため抽象的である。
人間は心理によって体と心が一つになっていて分離することはできない。心と心理は抽象的であるため"∼だろう"というふうに思うのであって"∼だ"というふうに確定することはできない。このことは自覚されず、検証することができないためである。心理は"心がどのようにはたらくのか、意識する状態がどのようなのか"を表わしている。それで心と心理は同じような意味の言葉として使っているが、心は"感情が貯蔵されている場所"であるとともに心理をはたらかせ、心理は"感情のはたらき"である。"胸が痛い"とか、"心が∼だ"というとき、心は心理がはたらいて処理された結果を自覚するのである。したがって心は感情の場所を意味しており、心理は心によってはたらく感情を意味している。
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